マナー接遇セミナーやトレーニングのことなら

【接遇での挨拶の仕方】斯くあるべし「挨く、拶る」これ読めますか?

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、好印象&チアーアップアドバイザーの三浦真弥です。

 

接遇における挨拶は、とても重要視されています。

漠然と「挨拶は大切」と感じますが、何がどう大切なのか?!

そして、接遇においての挨拶は、どうするべきなのか話したいと思います。

 

こちらの記事を読んで、次のようなことが理解出来ます。

・挨拶の意味

・挨拶の種類

・挨拶は具体的にどうすればいいのか?!

・好印象を与える挨拶のポイント

などが、とても理解できます。

ぜひ、読んでくださいね。

三浦 真弥

 

具体的な挨拶の種類

接遇挨拶の仕方

挨拶の種類には主に、

・会釈

・敬礼(普通礼)

・最敬礼

の3つが存在します。

また、日本には「座礼」というものも存在します。

座礼にも種類があり、会釈、敬礼、最敬礼などに似たようなものがあります。

ちなみに、土下座は挨拶とは違います。

 

それぞれ、どのような挨拶なのか少し説明しますね。

 

・会釈

背筋を伸ばし、上体を15度曲げる礼。

挨拶するまでもないけれども、相手に対して敬う気持ちを表す時に使います。

接遇挨拶の仕方

使う場面

会釈は、一番軽い挨拶になります。

接遇の場面で使うシチュエーションは、次のようになります。

・部屋などの入退出

・お客様の前に出たり、下がったりする時

・社内で人とすれ違う時

などになります。

 

 

・敬礼(普通礼)

背筋を伸ばし、上体を30度曲げる礼。

敬意を表す、丁寧な挨拶になります。

接遇挨拶の仕方

使う場面

3つある挨拶の中で、2番目に位置します。

接遇で使うシチュエーションは、次のようになります。

・朝夕などの挨拶

・いらっしゃいませなどお客様を迎え入れる時

・ありがとうございましたなど感謝を伝える時

・目上の方に対して敬意を示す時

などになります。

 

・最敬礼

背筋を伸ばし、上体を45度曲げる礼。

礼の中で最も、敬意のある礼になります。

それぞれの挨拶は、どのような場面で使われるのでしょうか?!それは、

接遇挨拶の仕方

使う場面

最も深い礼になります。

使うシチュエーションは、次のようになります。

・神前での儀式や、式典

・高貴な方に対する礼

・お詫びをする時

・深い感謝を表す時

などになります。

 

それぞれのお辞儀の角度は、次のようになります。

接遇挨拶の仕方

 

 

 

【好印象な挨拶】をするための5つのポイント

接遇挨拶の仕方

挨拶でも、すればいいというものではありません。

挨拶をすれば、必ず何かの印象が残りますね。

印象が残るのであれば、好印象を残したいところです。

 

では、好印象な挨拶にするために、どうすれば良いのでしょうか?!

それは、次の5つのポイントを押さえましょう。

好印象な挨拶5つのポイント

・声

・表情

・振る舞い

・身だしなみ

・先手必勝

これら5つで、印象は決まります。

 

声は、聴覚で認識されます。

表情や振る舞い、身だしなみは視覚で認識されます。

この、聴覚と視覚からの情報は、印象にとても深い関わりがあります。

 

それは、「メラビアンの法則」という法則からも、理解することができるので、メラビアンの法則を少し説明します。

メラビアンの法則とは

好意的な話の内容や、反感などを話す時などの「感情が伴うコミュニケーション」をとる時に、次のような法則で話しの内容が伝わります。

メラビアンの法則

話しの内容が7%、聴覚からの情報が38%、視覚からの情報が55%この割合によって、話しの内容が伝わるということです。

これが、「メラビアンの法則」になります。

 

メラビアンの法則は、挨拶においても意識するべき法則の1つになります。

 

例えば、家庭内において、朝子供が「おはよう・・・」と気だるそうに部屋に入って来たり、「おはよう!」と爽やかに入って来た時とでは、「おはよう」の持つ意味が違ってきます。

 

同じ、挨拶でも与える印象は、視覚や聴覚からの情報で変わるということです。

この違い、しっかり認識してものにしてこそ、接遇に携わる存在と言えます。

 

では、5つのポイントを1つひとつ説明していきますね。

 

 

・声

声はトーンと、力強さが大切です。

声のトーンは高めを意識し、発声する時はお腹から出す、芯のある声で発声しましょう。

芯のある声とは、相手にはっきり伝わる力強い声のことです。

大きい声とは、少し違います。

 

高い声のトーンは、何か良いことを話していると人は認識します。

嬉しい時や、喜んでいる時の声は、自ずと高いトーンになっていることにお気づきでしょうか?!

 

反対に、内緒話しや悪巧みのような話しは、ひそひそと低めの声で話しますね。

挨拶も、高めのトーンで、芯のある声でされると、とても好印象に伝わります。

 

接遇挨拶の仕方

・表情

メラビアンの法則から、見た目での判断は55%になります。

そこで、表情はとても重要な要素になります。

 

よく「笑顔であいさつをしよう」と言われます。

しかし、この笑顔の定義とても曖昧で、人の数だけ笑顔の価値観があります。

接遇で、笑顔といったら「パーフェクトスマイル」になります。

 

パーフェクトスマイルには、3つの条件があります。

パーフェクトスマイル3つの条件とは

1、目が三日月型になっている。

2、表情筋が上がっている。

3、スマイルラインが出ている(スマイルラインとは上の歯が8~10本出ている状態です)。

これら、3つの条件揃えることによって、パーフェクトスマイルになります。

 

実は、この3つの条件を揃えるためには、ほとんどの方々は、トレーニングが必要になります。

ぜひ、パーフェクトスマイルを作れるようになるために、トレーニングをしてみてください。

▷▶︎▷接客で必要な笑顔のトレーニング法【筋肉の図解で説明】

 

 

・振る舞い

語先後礼ごせんごれいもたは、分離挨拶と言って、言葉を全て言い切ってから、、お辞儀をするとキレイな挨拶になります。

具体的に言うと「おはようございます」と言い切ってから、お辞儀をするということです。

さらに、好印象な挨拶のコツは、「おはようございます」などの言葉を笑顔で言った後も、笑顔を持続します。

そして、お辞儀をして、笑顔のまま顔を上げます。

 

また、最初に話したように、礼は角度も大切です。

会釈は15度、敬礼は30度、最敬礼は45度と決められています。

それぞれのシチュエーションに合わせて実践してくださいね。

 

 

・身だしなみ

接遇における身だしなみは、なんと言っても「清潔感」が最重要です。

頭髪から、足元に至るまで場にふさわしい、身だしなみが必要です。

「清潔感」の中には、「匂い」も含まれます。

 

実は、匂いというものは、脳の海馬に、ダイレクトに情報が行きます。

海馬は、記憶を司るところなのですが、本来は大脳新皮質を通り海馬に情報が送られます。

しかし、五感の中で「匂い」だけは、ダイレクトに海馬に情報が伝わります。

 

ここで何が起こるかというと、思考を返さずに、生理的に好き、嫌いという感情が湧いてしまうということが起こります。

 

なので、匂いは接遇において、細心の注意が必要です。

前日に匂いのきついものを食べたり、タバコを吸う方であれば、タバコの匂いなど気を配って下さい。

また、接遇の現場において「香水」はタブーです。

匂いのキツイ整髪料や、ボディソープなども避けた方がいいでしょう。

身だしなみについては、詳しい記事があるのでそちらをぜひ、ご参考にして下さい。

▷▶︎▷病院の接遇【身だしなみ】で不快感を与える前に整える方法

 

 

・先手必勝

先手必勝という考えは、挨拶の心構えとして、ぜひ身に付けて欲しいところです。

特に、接遇の世界では、お客様などから先に、挨拶を頂くことのないようにしたいものです。

そういう意味も含めて、先手必勝になります。

 

また「挨拶」という語源や意味などは、次の章で詳しく話します。

 

以上話しました、4つのことを実践すれば120%好印象な挨拶ができます。

接遇を実践される方であれば、ぜひ身に付けて頂きたいです。

好印象な挨拶のトレーニング方法など、詳しい記事を用意してあります。

ぜひ、そちらも参考にして下さい。

▷▶︎▷「好印象な挨拶」4つのポイントとトレーニング方法

 

 

挨拶「挨く、拶る」「一挨一拶」読みと意味わかりますか?!

接遇挨拶の仕方

ここでは、少し挨拶の語源や意味について話しますね。

挨拶とは、元々禅で遣われていました。

初対面の僧侶が、最初に相手がどれだけの知識があるのか、相互間で問答をしました。

それが「押して近づく」という意味を持つ「挨拶」でした。

この「押して近づく」という問答こそが、挨拶の語源になります。

 

「挨く、拶る」と書いて「ひらく、せまる」と読みます。

自ら心を開き、そして近づいていく行為が、挨拶の意味に含まれます。

 

先ほど、挨拶は先手必勝と話しましたが、この意味からも理解できますね。

現代では、「自らの心を開き、相手の心に飛び込んでいく」行為を「挨拶」ということになります。

 

また、「一挨一拶いちあいいちさつ」も禅から来ている言葉で、一対一の禅問答で相手の力量を試すという意味があります。

まさに、剣を持たない真剣勝負のようなものです。

 

このような意味からも、挨拶によってお互いを測り合うツールにもなります。

それゆえに、印象はとても大切になります。

挨拶をする方も、受ける方も必ず何かの印象を受けます。

接遇の世界で、挨拶は真剣勝負という精神を持つといいかも知れないですね。

 

 

まとめ

接遇挨拶の仕方

接遇における、挨拶の仕方や考え方を話してみました。

挨拶1つでも、とても深いと感じます。

 

ぜひ、好印象な挨拶をマスターしていただきたいと願います。

復習になりますが、好印象になるための挨拶まとめると、次のようになります。

 

挨拶には3つの種類がある。

・会釈・・・・・・・・15度の礼

・敬礼(普通礼)・・・30度の礼

・最敬礼・・・・・・・45度の礼

 

好印象な挨拶4つのポイント

・声

・表情

・振る舞い

・身だしなみ

・先手必勝

また、接遇を行う上で、ぜひ「メラビアンの法則」の大切さを理解して下さいね。

いかに、このメラビアンの法則通りに、人は印象を受け取るか経験して下さい。

 

何か、記事の中での質問やその他聞いてみたいことや、質問がありましたら気軽にコンタクトよりご連絡ください。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Copyright© Office Smile , 2019 All Rights Reserved.