電話対応はマナーと、好印象になるスキルで差を付ける2つのポイント
こんにちは、好印象&チアーアップアドバイザーの三浦真弥です。
電話対応の重要性に、お気付きの方は多いと思います。
しかし、実際相手にとって、印象のいい対応とは、どのようなものなのでしょうか?!
意外と、具体的には、分からないのではないでしょうか?!
電話対応のマナーとは、最低限守るべきルールになります。
印象のいい電話対応になると、マナーだけでは不十分ってご存知ですか?
電話は、声のみのコミニケーションになります。
そこで、電話には好印象を与えるための、電話対応のスキルが実はあるんです。
もし、このような悩みがありましたら、こちらの記事を参考にして下さい。
・電話対応でクレームを頂いてしまう。
・電話対応で、もっとお客様を獲得したい。
・電話対応の質を上げたい。
・最低限の電話対応のマナーを知りたい。
これらの悩みは、この記事を実践すれば解消します。
三浦 真弥
電話対応の基本マナー
電話対応には、一般的に言われているマナーがありますね。
それをまとめると、次のようになります。
・電話が鳴って3秒~5秒で出る。
・「もしもし」は使わない。
・電話が鳴って10秒以上で出た時は、「お待たせしました」を最初に言う。
・会話は敬語で。
・会社内部の人には敬称は付けない。
・切る時は静かに。
ざっとこんな感じではないでしょうか。
1つひとつ説明しますね。
・電話が鳴って3秒~5秒で出る。
電話の取るタイミングは、会社によって違う場合があります。
一般的には、2~3回ぐらいのコールで出ると言われています。
しかし、時代の変化とともに着信音にも変化があるので、あえて3秒~5秒という表現をしました。
電話が鳴ったら直ぐに取る、という方針のところもあると思います。
それは、それでいいのですが、あまり早く取るとビックリさせてしまうことがあるので、ここでは3秒~5秒という設定にしています。
遅くても10秒以内には出るようにしましょう。
・「もしもし」は使わない。
「もしもし」の由来をご存知でしょうか?!
その昔、電話を掛けると、まず交換手につながります。
そして、交換手に自分が話したい相手を伝えると、交換手はその相手に繋いだわけです。
その時に、交換手が繋いだ相手に「申し、申し」と言っていたとされています。
さらになぜ2回言うのかは、諸説ありますが、面白い説を1つ紹介しますね。
それは昔、妖怪や幽霊が人を呼び止める時に「申し」と声を掛けるとのことです。
そして、その呼びかけに応えると、魂を取られてしまうと言われていたそうです。
そこで、交換手は「申し、申し」と2回繰り返すことによって、「私は、妖怪でも幽霊でもないですよ」という習慣が出来たとされていたようです。
この「申し、申し」が現在では「もしもし」になったとされています。
「もしもし」は「申し」から来ていますが、「申し」は「申します」を省略した言葉になります。
省略語は敬語ではないので、相手には失礼になるということで、電話マナーでは「もしもし」は使わないということです。
では、「もしもし」の代わりにどう言えばいいのでしょうか?!
それは、「はい」、「お電話ありがとございます」、「お世話になっております」、「恐れ入ります」などがいいでしょう。
・電話が鳴って10秒以上で出た時は、「お待たせしました」を最初に言う。
10秒という時間は、何もしないと「長い」と感じる時間です。
電話をかけた相手は、相手が電話に出るまで何もしない「待つ」時間になります。
なので、10秒以上経って電話に出る場合は「お待たせしました」と最初に伝えると、好感が持たれます。
ぜひ、電話に出るのに、10秒以上かかった場合は「お待たせしました」と一言添えて下さいね。
・会話は敬語で。
電話を掛けて来た相手に対しては、敬語が基本になります。
敬語の言葉遣いに関しては、詳しく記事を用意しております。
ぜひ、そちらを参考にして下さい。
▷▶︎▷接客マナーでの言葉遣い、間違ってませんか?!敬語のまとめ
・会社内部の人には敬称は付けない。
ビジネスマナーでは、内部の人には、敬称は付けないというのが基本ですね。
なので、電話も同様に「○○さん、いらっしゃいますか?」と尋ねられたら、「○○ですね」と呼び捨てにします。
たとえ上司でも、呼び捨てです。
上司の名前を、呼び捨てしにくいと感じるかもしれません。
そのような場合は、「課長の○○」などと、役職を前に持ってくるのは良しとされています。
・切る時は静かに。
電話を切る時は、受話器は丁寧に置きましょう。
それか、指で一旦電話を切ってから、受話器を置くとノイズが出にくです。
最後の最後に、ガチャンという音が相手の耳に残ってしまうと、その最後の印象が残ってしまいます。
なので、電話を切る時は、相手に不快感を与えないように、受話器は静かに置くことが大切です。
電話対応を、より好印象にするためのテクニック2つ
好印象になるための、テクニックを説明する前に、大切なことがあります。
早く本題に入ってよ、と思うかもしれませんが、今から説明することが、むしろ大切なのでぜひ読んで下さい。
マナーとは、人というコミニティーで、最低限守ろうというルールになります。
マナーがあるから、人は気持ちよく生活も出来るし、仕事も出来るわけですね。
しかし、さらに印象を良くするためには、マナーだけでは不十分です。
好印象を与えるための方法については、数多く研究されております。
その研究で、分かっていることは、人は世界共通的に「いい印象」「悪い印象」を直感的に判断しているということです。
世界的な映画スターなどは、世界の人たちを魅了しているわけですね。
ということは、世界の人たちが、共通的にいいと感じているわけです。
直感的と言いましたが、どういうことかというと、潜在意識レベルで判断しているということです。
印象が潜在意識にどう働きかけるのか、記事があるので、そちらも合わせて読んでいただくと、より理解が深まります。
▷▶︎▷印象はズバリ脳に直撃で判断される!潜在意識を味方につけよう!
本題に戻りますが、実は好印象を与える声が存在します。
その声を出すための、テクニックを紹介しますね。
1、笑顔で話す(ワントーン上の声で話す)。
2、芯のあるしっかりした声で話す。
この2つになります。
「えっ、これだけ」と思うかもしれません。
そうなんです、これだけです。
それぞれ、説明しますね。
1、笑顔で話す(ワントーン上の声で話す)。
笑顔で声を出すと、少し高めのトーンに自然となります。
もう少し具体的に言うと、表情筋を上げて話すということです。
表情筋が上がった状態は、口角がキュッと上に上がった状態になります。
嬉しい時や、楽しい時に声を出すと、自然と声のトーンは上がっています。
つまり、表情筋が上がっている状態になるということです。
好きな人から、電話がかかって来て、電話に出る時に声のトーンが上がりませんか?
また、嫌な頼まれ事をされた時など、声のトーンは下がっていることにお気付きでしょうか?!
嫌いな上司から「お茶入れてくれ」なんて頼まれると「はい⤵︎」と声のトーンは下がるものです。
しかし、コンサートなどで好きなアーティストを見たらどうでしょうか?!
「キャー」という黄色い声を上げるわけですね。
このように、人は声のトーンで感情を表しています。
そして、その声を聞いた相手は、直感的に相手の感情を読み取ります。
これは、本人も気付いていない、潜在意識レベルで感じているわけです。
もうお気付きだと思いますが、この現象を利用するわけですね。
電話での会話を、ワントーン上げて話しをすると、相手は「自分に好意的だな」とか、「何かいい事を話してくれている」と感じるのです。
このことは、「メラビアンの法則」からも理解することが出来ます。
メラビアンの法則とは、次の通りです。
・話しの内容・・・・7%
・声のトーン(聴覚)・・・・38%
・身体言語(ボディランゲージ)(視覚)・・・・55%
という事です。
人は感情を伴う会話では、「話しの内容」は実に7%しか聞いていないということです。
それよりも、聴覚と視覚からの情報で、話しの内容を判断しているというのが、メラビアンの法則になります。
電話では、視覚からの情報はないので、聴覚からの情報で判断されます。
聴覚からの情報でも、38%を占めています。
特に、電話では声に集中しているので、その重要性は理解出来ますね。
電話ではぜひ「笑顔」で話すようにして下さい。
また、笑顔で話す理由は「ワントーン上の声」を出すということです。
もし、笑顔について詳しく知りたいという方は、次の記事を参考にして下さい。
▷▶︎▷接客で必要な笑顔のトレーニング法【筋肉の図解で説明】
▷▶︎▷接遇の笑顔は3つの条件を揃えたパーフェクトスマイルをマスター!
▷▶︎▷接客で笑顔ができない悩みは【笑顔の概念】を変えればで克服出来る!
2、芯のあるしっかりした声で話す。
声からは、パワーやエネルギーを感じます。
大きい声や、しっかりした声からは、勇気や元気をいただけるものです。
なので、細々とした声を出すのではなく、しっかりした芯のある声を出すことによって、相手に好印象を与えることが出来ます。
合わせて知っておきたいことは、滑舌よく、話すスピードにも気を配れたらなお良しです。
相手がご高齢の場合や、大切なことを伝える時は、ゆっくり目に話すことが大切です。
また、的確、明確、完結に伝えることも大切になります。
今、紹介しました2つを実践することにより、相手に好印象を与えることが出来ます。
具体的には、テレアポでしたら、アポが取れる数が増えたり、お客様からご指名を頂いたりします。
これ等は、私自身の実体験によるものです。
好印象な電話対応を実現するためには
今まで話したことは、知識であって実際に出来るようになるには、トレーニングが必要になります。
とは言っても、誰でも出来る簡単なトレーニングなので安心して下さいね。
笑顔と言っても、人それぞれ主観があります。
ここでは、笑顔と言ったら「パーフェクトスマイル」になります。
笑顔で話す理由は「声のトーンを上げる」ということでしたね。
自分なりの笑顔をやっても、実際には声のトーンは上がっていないかもしれません。
具体的には、表情筋を上げて話すということです。
普段から、パーフェクトスマイルが出来ていると、話す時も無理なく笑顔で話すことが出来ます。
パーフェクトスマイルとは3つの条件があります。
1、目が三日月型になっている。
2、表情筋が上がっている。
3、スマイルラインが出ている(スマイルラインとは上の歯が8~10本出ている状態です)。
ということになります。
パーフェクトスマイルに関しては、たくさんの記事があるので参考にして下さいね。
▷▶︎▷接遇の笑顔は3つの条件を揃えたパーフェクトスマイルをマスター!
トレーニングの仕方についてはこちらです。
▷▶︎▷接客で必要な笑顔のトレーニング法【筋肉の図解で説明】
トレーニングは、継続的に続ける事が大切になります。
最低でも、半月ぐらいは頑張って下さい。
その効果を、実感出来るはずです。
声のトレーニングなどは、次の記事を参考にして下さい。
▷▶︎▷接客トレーニングは土台が大切です。土台を作る為のトレーニング法!
電話対応5つのロールプレイ動画
まとめ
いかがだったでしょうか?!
電話対応のマナーを始め、好印象になるために必要なテクニックやトレーニングを紹介しました。
実は、記事を読んで、お気付きの方もいらしたと思いますが、電話対応でマナーは大切です。
しかし、それよりも好印象を与えることがさらに重要になります。
極端に言えば、多少マナーが間違っていたとしても、好印象な電話対応が出来たのなら、クレームを頂いたりすることはグッと減ります。
印象が悪いので、マナーがなっていないという場合が多いのです。
マナーもよく、印象も良かったら二重丸です。
マナーを身に付けつつ、好印象な電話対応のスキルも、ぜひ身に付けて下さいね。
皆様のご活躍を、願っております。
何か、質問や、聞いてみたいことがありましたら、気軽にコンタクトよりご連絡下さい。