病院での接遇で大切なのは笑顔です!接遇の笑顔は3つの条件を揃えよう
こんにちは、好印象&チアーアップアドバイザーの三浦真弥です。
子供の病院嫌いは多いですね。
特に、小さい頃は、
・病院は怖い所。
・病院は痛い所。
・病院は苦い所。
などのネガティヴイメージを好印象に変える為にも「笑顔」は大切です。
特に、医療現場ではマスクをすることが多いと思います。
自分では笑顔を作っているつもりでも、
・愛想がない。
・笑顔がない。
・ちょっと怖い。
などという印象を相手が持っている可能性は大きいです。
ドクターや、受付、看護師、など笑顔を作る時にどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?!
ここでは、病院での接遇で必要な笑顔のことを話したいと思います。
三浦 真弥
パーフェクトスマイルの作り方とトレーニング方法
パーフェクトスマイルのトレーニング方法などは次の記事を参考にして下さい。
とても詳しく書いてあります。
▷▶︎▷接客での笑顔をトレーニングでパーフェクトスマイルに仕上げよう!
▷▶︎▷接客で必要な笑顔のとれとれーニング方【筋肉の図解で説明】
ここでは、笑顔を作るにはトレーニングが必要ということを話します。
笑顔は人に備わっているものの一つで、トレーニングって必要あるの?!と思うかもしれません。
特に、日本を含むアジアの人たちはトレーニングは必要です。
アジア人は生まれた時に、口角が下がって生まれてきます。
欧米人は反対に口角が上がって生まれてきます。
生まれた瞬間に差があるのです。
なので日本人は意識的に笑顔を身に付ける必要があります。
そして、正しいトレーニングを積むことによって「パーフェクトスマイル」は得られます。
さらに、嬉しいことにトレーニングは半月も続ければ身に付きます。
トレーニングは筋トレと同じなので、継続的に続けることが必要です。
しかし、腕立て伏せや、腹筋のような辛くて、苦しいトレーニングは必要ありません。
1日に10分程度のトレーニングで十分身に付きます。
身についてしまえば、一生ものなのでぜひチャレンジしてみて下さい。
接遇の笑顔はパーフェクトスマイルが無敵な理由
笑顔のトレーニングをしていて、感じることですが、人の数だけ笑顔の主観があるということです。
トレーニングを行う前に、「とってもいい笑顔を作ってみて下さい」とお願いすると、色々な笑顔をされます。
表情筋がピクリとも動かずに、「えっ、それ笑顔?!」と突っ込みたくなるような笑顔や、とっても素敵な笑顔をする方など様々です。
ここでは、共通認識として接遇の笑顔と言えば「パーフェクトスマイル」のことを指します。
パーフェクトスマイルの条件は3つあります。
・目が三日月型をしている。
・表情筋が上がっている。
・スマイルラインが出ている(スマイルラインとは、上の歯が8~10本見えている状態です)。
この3つの条件が揃った笑顔がパーフェクトスマイルと言います。
パーフェクトスマイルは、例えマスクをしていても笑顔だと相手は感じられます。
次の写真を見て下さい。
マスクをしているとして、笑顔に見えますか?!
マスクを取ると簡単にわかりますが、マスクをしているとちっょと分かりづらかったのではないでしょうか?!
こちらの女性はいかがでしょうか?!
はいこちらも笑顔です。
こちらの女性は分かると思います。
はい、パーフェクトスマイルになります。
こちらももう分かりますね。
はい、こちらもパーフェクトスマイルになります。
このように、パーフェクトスマイルは相手にしっかりと笑顔だということを伝えられる訳です。
なので、マスクをしていようが、サングラスをしていようが、パーフェクトスマイルはちゃんと相手に笑顔だということが伝わります。
特に、病院でマスクを常に着ける方は、パーフェクトスマイルを心がけることにより、相手に好印象を与えることが出来ます。
パーフェクトスマイルが相手に与える影響
パーフェクトスマイルは、相手に好印象を与えます。
しかも初対面の0.5秒という短い間に、無意識に伝えることが出来ます。
また、話しをする時もパーフェクトスマイルを意識することによって、やはり好印象を与えることが出来ます。
これらは、ミラーニューロン効果とメラビアンの法則で実証されております。
ミラーニューロン効果とは、自分の表情があたかも相手に鏡に映し出されたように、伝わるということです。
例えば、笑顔で接すると、相手もその笑顔の影響を受けるということです。
反対に、怒っている人のそばにいれば、なんだかこちらも不快な気持ちになるものです。
メラビアンの法則とは、話しの内容は見た目と聞こえて来る声質で判断されているということです。
次のグラフを見て下さい。
このように、話しの内容は7%しか判断材料にないということです。
ミラーニューロン効果とメラビアンの法則を生かして、ぜひ笑顔を作って下さいね。
病院で笑顔が大切なもう一つの理由
実は、笑顔でいることは自分の身を守ることにもなります。
私は、どちらかというとこの理由がとても大切ではないかと思っています。
なぜかというと、とかく病院は患者さんと触れ合います。
病気に向き合うということや、クセのある患者さんや、組織の中での人間関係などとかくストレスがかかりますね。
そのような時に、笑顔でいるということは、セロトニンというホルモンの分泌を促進させます。
笑顔を作ると、表情筋を上げることになります。
表情筋を上げると、脳が勝手に「今、幸せを感じているんだ」と判断します。
そうすると、幸せを感じるためのホルモンであるセロトニンを出すように脳が指示します。
セロトニンはストレス緩和や、精神安定などとても重要な役割を果たします。
ウツや引きこもりの人で、笑顔でハツラツとした人っていますか?!
イメージ的には、口角が下がり、姿勢が悪いといった感じではないでしょうか?!
ちなみにセロトニンの分泌を促す方法に、次のようなことがあります。
・太陽を浴びる。
・姿勢をよくする。
・食べ物を選ぶ。
などです。
太陽を浴びる
人は太陽を浴びることによって、体内時計がリセットされます。
そして、セロトニン神経の活性化に必要な照度は2500~3000ルクスと言われています。
蛍光灯の光は、500ルクス程度です。
太陽光は1万ルクスを超えます。
この明るい光をいっぱい浴びると、セロトニンが活性化する訳ですね。
姿勢をよくする
姿勢をよくする為には、背筋を伸ばす必要があります。
この背筋を伸ばす時に使う筋肉を、抗重力筋といいます。
重力に逆らって使う筋肉ということです。
この筋肉を使うと、やはりセロトニンの分泌を促進することが出来ます。
また、セロトニンが減ってくると、抗重力筋の緊張が弱くなり、姿勢が悪くなります。
なので、意図的に姿勢をよくしていくことも大切になります。
食べ物を選ぶ
トリプトファンと言われるアミノ酸からセロトニンは作られます。
トリプトファンを多く含む食材は次のようなものがあります。
・ナッツ類
・卵
・ご飯
・チョコレート
・バナナ
・大豆
など、日常的に食べているものに多く含まれています。
なので、バランスよく食生活をしていれば、自然とトリプトファンを接種しているとも言えます。
コンビニのお弁当や、インスタントものなどばかり食べていると、偏ってしまいセロトニンの分泌を鈍らせているかもしれませんね。
セロトニンの分泌を促進させる方法を幾つか紹介しましたが、一番手っ取り早い方法が「笑顔を作る」ということです。
笑顔を心がけて本人もビックリな効果が実際にありました。
笑顔のトレーニングをした人の中で、「半月ぐらいはトレーニングと笑顔をとにかく頑張って下さい」と伝えた人の中で、次のような体験をした方がいました。
日々の仕事の中で、人と接したり、組織のしがらみの中で、家に変えるとついついグチを言っていた人でした。
しかし、半月もしないうちに、家に帰っても家族に対して、グチを言っていない自分に気付いたのです。
いくら、グチはよくないと分かっていても、ついつい口に出してしまっていたのですが、言わなくなっていたとのことです。
その人は「あれ、グチ言わなくなった・・・」と自分でも驚き、何でそうなったのか考えたそうです。
そして、ここ最近変わったことと言えば「笑顔だ!」と気付かれたのです。
それから、この方は日々の中で相手の為にというのももちろんのこと、自分の為にも「笑顔でいよう」と決めて実践されていらっしゃいます。
笑顔は、自分の為にもとても重要なことだということがご理解頂けると思います。
笑顔のもう一つの顔は「接遇を行う上での鎧」だということです。
接遇で笑顔を実践しないということは、[ruby]鎧[rt]よろい[/rt][/ruby]を脱いだ状態と言えます。
また、笑顔は自分の感情を隠す為にも使えます。
接遇のプロを目指すのであれば、笑顔の正体をしっかりと理解して実践していきましょう。
まとめ
病院というピシッとした緊張感のある場所では、笑顔は得に重要だと思います。
白衣を着て、マスクをしていても笑顔だと分かる「パーフェクトスマイル」ぜひマスターして頂き実践して頂きたいです。
また、笑顔はセロトニンの分泌を促進させるので、ストレスを軽減させる力があります。
そして、良質な睡眠をとる為に、メラトニンが必要です。
メラトニンはセロトニンによって作られます。
昼間にいかにセロトニンを沢山分泌して、夜にメラトニンを沢山作ることによって良質な睡眠が取れるようになります。
ぜひ、笑顔を作って、相手にも好印象を与え、自分にとってもいい効果をもたらすという善循環を起こして頂きたいと思います。
記事の中で出てきた「メラビアンの法則」や「ミラーニューロン効果」について詳しくは次の記事を参考にして下さいね。
▷▶︎▷メラビアンの法則
▷▶︎▷ミラーニューロン効果